福島市に計画されていた風力発電所について、地域住民の理解が十分に図られていないなどとして、福島市の木幡浩市長が計画に「同意しない」ことを明らかにしました。
福島市飯坂町茂庭では、2020年から風力発電所を建設する計画が進められています。しかし、開発予定地は国有林で、事業を進めるためには、国と事業者の間で手続きが必要で、その中で「市町村長の同意を得ること」が法律で定められています。
福島市の木幡市長は21日、災害発生のリスクが高まっていることに加え、開発に伴う景観の悪化や、地域住民の理解が十分に図られていないなどとして、風力発電所の設置に「同意しない」ことを明らかにしました。
市の意向は21日、事業者側にも伝えられたということです。
風力発電所事業を計画しているHSE社の担当者は「市の意向を直接聞いていないのでコメントは差し控える」「地元の方々をはじめ理解を得るために、しっかりと説明していきたい」としています。
またHSE社によりますと、自社の風力発電事業で自治体から同意を得られなかったのは初めてではないかということです。