福島市にある土湯温泉の老舗旅館が新しくホテルとして生まれ変わることになりました。そこには最近の傾向にあわせた戦略がありました。

来年で創業104年を迎える土湯温泉の「向瀧(むかいたき)」は去年新たなホテルの建設を開始。
建物の完成を祝って25日に竣工式が開かれ、神事などが行われました。

末永万智アナウンサー
「こちらが客室です 広々とした空間を進んでいくと露天風呂があります」

リニューアル前は75の客室がありましたが、リニューアル後は9室と大幅に部屋の数を減らしました。
ここ数年はバスツアーや社員旅行などの団体客が減少、少人数での旅行が増えていることから、限られた宿泊客に上質なサービスを提供していく狙いがあるということです。

9室すべてに露天風呂がついているほか、大浴場も混雑なくゆったりと過ごすことができる特別感は、海外からの観光客にも需要が高いといいます。

ホテル向瀧 菅藤真利代表
「台湾を含め、中国本土のほうからもいろいろと問い合わせがありまして、日本特有のおもてなしを体験していただけると考えています」

100年以上の歴史を持つ老舗旅館の新たな挑戦。
ホテルは2025年2月14日にグランドオープンを迎えます。