ルールを守らない悪質なごみ出しの規制強化へ、全国で初めての条例が、福島市で可決されました。
福島市議会は17日に開かれた本会議で、ルールを守らない悪質なごみ捨てを行った違反者について、ごみ袋を開封し、捨てた人を特定する条例を賛成多数で可決しました。

福島市ではこれまで、飲食店が出したと思われる事業系ごみが家庭ごみに捨てられるなど、ルールを守らないごみ捨てが後を絶たず、去年1年間に確認された「違反ごみ」はおよそ9000件にのぼっています。
条例では、違反ごみを見つけた場合、「違反シール」を貼り、その状態のまま1週間放置されている場合には、市の職員がごみを開封します。違反者が特定できれば改善勧告を行い、それでも違反が繰り返される場合には、市のホームページに違反者の氏名や住所の一部などを公表する方針です。
ごみの開封調査をめぐっては、千葉市や横浜市などですでに導入されていて、千葉市では2007年度に年間およそ30万トンあった焼却ごみが、昨年度はおよそ22万トンに減ったということです。
福島市・木幡浩市長(11月28日の会見)「懲罰することが目的ではなくて、むしろこういう不適正な処理をするとこういうことになりますよというしっかり筋道をみせることで、ごみの減量化という意識をもってもらいたい」
福島市では、来年1月から市内19か所で住民説明会を開く予定で、条例は来年3月1日から施行されます。










