岸田総理大臣は14日、9月に行われる総裁選に、出馬しない意向を表明しました。3年弱で総理を退任することとなり、福島県内からも様々な声が聞かれました。

岸田総理「自民党が変わることを示す最もわかりやすい一歩は、私が身を退くことであります。私はきたる総裁選には出馬しません」

9月の自民党総裁選に出馬しない意向を表明した岸田総理。「新しいリーダーを一兵卒として支える」と話し、総裁選後に、総理を退任することとなりました。

急転直下の不出馬表明に、県内では様々な声が聞かれました。

福島駅前で配られた号外

二本松市の60代「裏金問題に関してはもっとはっきりすっきりと私たちが納得するような行動を、リーダーシップを発揮して欲しかった」
郡山市の60代「総理が変わっても次は誰がやるのか(岸田総理には)もう少しやってもらいたいと思う」
福島市の19歳「岸田総理自身やることをやった結果だと思うので、次の総裁も全力を尽くしてくれたら」

また、自民党県連会長の亀岡偉民衆院議員は、次のように話しました。

自民・亀岡偉民県連会長「正直、私も聞いてびっくりしました。新しい自民党を責任政党としてみなさんに信頼してもらうために今が決断のしどころだったんだろう」

亀岡偉民衆院議員

去年8月、東京電力福島第一原発の処理水を海に放出することを決めた岸田総理。あれからまもなく1年。処理水はこれまで8回放出され、今後30年程度、続く見通しです。

一方、帰還困難区域をめぐっては、帰還を希望する世帯に限定して避難指示解除を目指す特定帰還居住区域を認定。自らが表明した帰還困難区域すべての避難指示解除の見通しは、示されていません。次の復興のかじ取りは、誰が担うのか。岸田総理の後継を決める総裁選は、9月に行われます。