「物価の優等生」の卵は、過去最高値が続いています。この価格高騰で、福島市の名物「ラジウムたまご」の販売店も悲鳴をあげています。

松井綾乃アナウンサー「飯坂温泉の源泉にどっぷりとつかっているこの卵は、福島市の名物「ラジウムたまご」です。

大正時代に名付けられた「ラジウムたまご」。観光客にも人気で飯坂温泉の名物となっています。

玉手商店・山野紀子さん「このまま価格が下がらなかったらちょっと大変かも。お休みしますってなるかもしれない」

こう話すのは、福島市飯坂町で100年以上にわたってラジウムたまごの製造・販売を行っている玉手商店の山野紀子さんです。ラジウムたまごを作るために、6日も生卵を購入しました。20キロ、卵およそ330個です。

値段は、およそ8500円です。

玉手商店・山野紀子さん「前は4000円とか5000円くらいだった20キロで、今は8500円もする。はっきり言って私の人件費はない状態」

卵の仕入れ値があがったことで、店の負担はどんどん膨れ上がっているといいます。さらに、包装紙やパックなど販売するのに必要な資材も高騰しているそうです。しかし、長年値段を変えずにやってきたこともあり、値上げにはなかなか踏み切れません。

山野さん「値段を上げないと続けられないだろうと思います。そういう危機感はあります。お客さんの負担が増えちゃうし、どうしようかなというところですね」

卵の価格高騰による山野さんの苦悩は、いつまで続くのでしょうか。