福島市の飯坂温泉に9か所ある「公衆浴場」は、ここ数年赤字が続き、いま、存続に向けて入浴料や営業時間などを見直そうと検討が進められています。26日に開かれた見直し案の説明会では、厳しい意見も聞かれました。

佐々木夢夏アナウンサー「飯坂町にある大門の湯です。60年以上続く趣のある公衆浴場ですが、今ある問題に直面しています。」

福島市の飯坂温泉に9か所あるほとんどの公衆浴場は、入浴料が200円。その手軽さから、地元の人にも観光客にも親しまれていますが、ここ数年、年間850万円ほどの赤字が続いています。

福島市はこの公衆浴場を存続しようと、1年ほど前から地元の利用者や観光事業者などと話し合いを進めてきました。

26日に開かれた説明会では、200円の入浴料を400円に値上げするとともに、経費削減のために営業時間を短縮。さらに、老朽化が激しい「切湯」を年内で営業停止とすることなどを盛り込んだ見直し案が示されましたが、出席した人からは厳しい意見も聞かれました。

説明会に出席した地元の人「誠に現実的じゃない。一度も(公衆浴場を)利用したことがない人の回答だと思います」