中止求める署名提出 一方、工事を行う事業者は
矢吹さんは、地域住民などと工事の中止などを求める署名活動を実施。集まった署名は1700人以上にのぼり、県と市に提出しています。
矢吹さん「福島市民にとっては、あの景観は市民共通の財産お金に変えることができない財産なんですね。みなさんの反対の署名の気持ちを結集して、いい方向にしなければならないと、いい方向になるまで闘う必要があると思う」

TUFの取材に対して先達山の工事を行っている事業者は「山肌が一時的に露出してしまっているが、市民からの声を受け、先行して植林を行うなど緑化を進めている。完成形が、景観予測から大きく外れることはない」と話し、環境への影響を過少に説明したことについては否定しました。
脱炭素社会に向け進められている再生可能エネルギーの推進。エネルギー技術について研究している福島大学の佐藤理夫教授は、次のように指摘しています。
佐藤教授「地球温暖化は防がなきゃいけないという観点に立つと、どこかで電気は作らなければいけない。どのぐらい自然を痛めてしまうこと申し訳ないと思いながらも許容するか、あるいは今まで見えていたものが変わることに対してどれぐらい許容するかということを、その場その場で考えていかなければいけないと私は思っています」

そのうえで、佐藤教授は「再生可能エネルギーで出てくる利益が、地元の地域振興に生かされるような仕組み作りを積極的に行っていくべき」と話します。