動き続ける原子力災害 展示に悩む施設も

一方で、展示に悩む施設もあります。双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、年間8万人が訪れる施設です。

「東日本大震災・原子力災害伝承館」の展示

原発事故の被害や廃炉に向けた取り組みなど、現在進行形で動き続けている福島の災害。刻一刻と変わる現状をどう展示していくのか、模索が続いています。

東日本大震災・原子力災害伝承館 佐藤伸司さん「いま動いている災害と、それに対する対応を伝え続けていくというところが伝承館の存在意義なので、常に新しい今起きていることをどう展示していくのかというところはなかなか大変な部分」

今年2月、伝承館では変化する状況に対応するため、常設展示をリニューアルしました。このなかで「日本全体で考えるべき課題」として中間貯蔵施設の展示を充実させました。

佐藤さん「今何が起きているのかをしっかりと展示していき、展示も、語り部によるお話という点でも、常に新しく今を伝え続けていく、そういったことが大事なんだろうなと思っている」

震災の記憶と教訓を伝え続けるために。それぞれの施設で、努力と模索が続いています。