常連客は同じ目標を持つ仲間
店には、移住者も多く訪れるといいます。常連客の一人、富岡町で駄菓子店を営む五味敏之さんです。五味さんは、横浜出身の元教師。去年9月に富岡町に移住しました。五味さんも、「人が集まる場所」を作ろうと奮闘しています。

駄菓子家あみこ・五味敏之さん「原子力災害の被災地というところで、自分は子どもの居場所を作りたかったので、どうせならそこでやりたいなと」
同じ目標を持つ仲間のように、3人は時々会って、近況を報告しています。
駄菓子家あみこ・五味敏之さん「(山本さん夫妻は)本当に頼りになる先輩、頼もしい先輩であり、本当に同じ思いを持った仲間だと思っている」
山本進さん「あみこさんとうちが頑張って(店が)もう少し増える形ができたらと思います」
音カフェでは、月に1度ライブが行われています。
進さん「いらっしゃい!おかえりなさい」
飛び入り参加歓迎。誰が演奏しに来るのかは事前にはわかりません。楽器の種類も、経験も問いません。ここでは誰もがステージに立つことができます。この日は、これまでで最も多い8組が演奏しました。

訪れた人「これが音楽の原点なんだなとしみじみと感じられる場所だと思っています」
演奏した人「知り合いが増えていくのが楽しいし、大事にしていきたいなと思っています」
「人が集まる場所を作る」。夢を叶えようと一歩ずつ前へ進んでいます。
公恵さん「ほっとして帰れるような場所になればいいなと思います」
進さん「(以前は演奏者が)1組2組だったのに、きょうは8組も出ていただいて。もう少し続けていきたいと思っています」

富岡町の音カフェ721。きょうもおいしい料理と楽しい音楽、そして、心温かい2人のオーナーがあなたを待っています。