刑務所の薬物依存「回復」プログラム
野村一史さん:
「きょうは、よろしくお願いします」

仙台市若林区にある宮城刑務所。ここでは刑期10年以上の犯罪者などが収容されていて、週に一度、薬物依存について考えるプログラムが開かれています。
宮城刑務所の専門官:
「いつも通り素直に正直になんでも言ってもらっていいです」

刑務所の一室で開かれたプログラムには、覚醒剤を使用し収容されている50代と60代の受刑者も参加しました。
50代の受刑者:
「今はもうコマーシャルないじゃないですか『人間やめますか。それとも覚醒剤やめますか』まさにそれなんですよ」
60代の受刑者は、薬の密売で金を稼いでいました。

60代の受刑者:
「今までずっと薬をまいていたので。客に悪いもの出せないので味見しないとダメなのでやっぱり自分でやってしまいますよね」
このプログラムは、受刑者が社会に出た際、継続的に「回復」に取り組めるよう指導しています。

宮城刑務所の専門官:
「最初にね断薬日数を聞こうと思うんです。これは何のためにやっているか覚えていますか?なぜ数えているんでしょう」
「断薬日数」とは、薬を絶った日数のことです。