きっかけをくれた恩師の言葉

語り部を終えた高橋さんに駆け寄る一人の女性。当時の門脇小の校長で、今は語り部として活動している鈴木洋子さんです。高橋さんに語り部としてのきっかけを与えたひとりです。

門脇小の元校長 鈴木洋子さん:
「これを抱えて私の家に来たんですよ」

高橋さんは去年の夏、亡き友人に渡すつもりだった手紙と友人にもらった思い出の鉛筆を持って鈴木さんの家を訪ねました。鈴木さんは、心にしまってきた高橋さんの思いを聞き「その思いは教員を目指すうえで大切な財産になる」と優しく背中を押しました。

高橋輝良々さん:
「私も先生のように目いっぱいの言葉と記憶で子どもたちにこれからも伝え続けたいと思いました。だから先生これからもよろしくお願いします」

鈴木洋子さん:
「こんなに嬉しいことはないですね。本当に嬉しいです。しっかりと語れている」

自分の言葉でまっすぐ思いを伝えた高橋さんの姿に、思わず涙がこぼれました。