異常な暑さ、その原因は
仙台では夏の平均気温が平年より3.5度高い25.6度と、観測史上最も高くなり真夏日も22日連続と記録を更新しました。気候学の専門家は・・・。

東北大学大学院理学研究科 早坂忠裕教授(気候物理学):
「ちょっと衝撃でした。普通ではない暑さでしたね。特に北日本、北日本ってのは北海道、東北地方なんですけども、平年に比べてすごく気温が高い日が続いた」

なぜここまで暑くなったのか。早坂教授は、三陸沖の海面水温が記録的に高くなったことが異常な暑さを引き起こした一因と分析します。
東北大学大学院理学研究科 早坂忠裕教授(気候物理学):
「海面水温が2度、3度とそのぐらい高い状況が続きますと、大気の方はそれにすぐ影響されて、温度が上がるそういう状況になった。黒潮に続いて流れるという意味で『黒潮続流』って言い方するんですけれでも、それが今年は東の方に行かなくて北上した」

黒潮の房総半島より東の流れを「黒潮続流」といいます。例年は房総半島を東へ進むのですが、今年は三陸沖へ北上したことが海面水温が高くなった理由のひとつです。