復旧のスケジュールが示されました。今年3月の最大震度6強の地震で、石垣が崩落するなどの大きな被害が出た仙台城跡について、仙台市は、2024年度末までに復旧を終える方針を示しました。
これは3月の地震のあと、初めて開催された仙台城跡調査・整備委員会で、仙台市が示したものです。
仙台城跡は、3月の地震で、石垣が崩れるなど大きな被害が出ています。
今後は、現場での調査を経て、復旧工事が行われる予定です。終了の目安は、現時点では2024年度末としています。
仙台城跡は、2011年の東日本大震災や去年2月の地震でも、石垣が崩落するなどの被害が出ています。
仙台城跡調査・整備委員会 藤澤敦委員長(東北大学教授・考古学):
「東日本大震災の時の被害のあり方、去年の被害の状況、今年の被害の状況と3つありますから、それを比較しながら、何が今後必要なのかをしっかりと調査をして、検討していくことが大事」
復旧方法は、まずは伝統工法での補強を検討し、十分な強度が得られないと判断された場合には、文化財的な価値を損なわない範囲で、現代工法も用いることが確認されました。