宮城県登米市長が掲げる、市役所機能を備えた複合施設の白紙撤回をめぐり市内に分散する既存の庁舎が市役所として活用できるかの調査費を盛り込んだ補正予算案が12月19日の市議会で否決されました。

登米市議会には市内4つの庁舎を対象に、修繕箇所などを調査するための費用約2200万円などを盛り込んだ補正予算案が提出されています。19日は補正予算案と調査費を削除する修正案が審議され採決の結果、ともに否決されました。

熊谷 康信・登米市長:
「私自身の思いとすれば市政を前に進めるための調査業務だったことで理解を得られなかったのは非常に残念」

市役所機能を備えた複合施設計画を巡っては、2025年4月の市長選で白紙撤回を訴えた熊谷市長が初当選しました。熊谷市長は、既存の庁舎を活用して市役所の機能を維持できるか判断するため、補正予算案に調査費を計上していました。しかし、市議会には計画の推進を求める声もあり、混迷が続いています。