今井さんが絶対続けようと思った、あの時

配達を始めてからの5年半、試練が立ちはだかったこともありました。

今井まゆさん:
「以前、高速道路でトラックが炎上していてとかあったんですよね。1キロ先ぐらいだったので、そのままその区間止められちゃって。浪江町役場に電話して『何とか行くので、でも着くの何時過ぎになります。12時過ぎになっちゃいます』っていうふうにお知らせして、それでも待っていてくれたときは、これが私の仕事なんだなと思いましたね。
あの時かな、絶対続けようって…」

まゆさんは浪江町に戻ることは難しいと考えています。しかし、浪江のことを忘れないためにこれからもパンを届け続けていきます。

今井さんご家族は震災後、親族の家がある山形に身を寄せた後、まゆさんのご実家がある仙台に移り住みました。お店を建てる土地が決まった時には、その土地を見て涙が出てきたと話されていました。

レピコロレ

「このような活動は、基盤がしっかりした上に成り立つことだと考えているため、宮城の方々にも愛される「いつものパン店」でありたい」とまゆさんは話していました。

【tbcテレビ ひるまでウォッチンより】