10月9日、JR仙台駅付近を走行中の東北新幹線で薬品が漏れ、乗客ら11人がやけどなどをした事故で、警察は鑑定の結果、薬品から「硫酸」と「硝酸」が検出されたと発表しました。

この事故は10月9日、仙台駅付近を走行中の東北新幹線の車内で薬品が通路に漏れ、5歳の男の子が尻にやけどをするなどあわせて11人がけがをしたり体調不良を訴えたりしたものです。

警察は26日、鑑定の結果、薬品から硫酸と硝酸が検出されたことを明らかにしました。濃度や量はわからなかったということです。警察によりますと、薬品を持ち運んでいた40代の男性は東京都の地質調査会社の社長で、自らが管理する青森県十和田市内の倉庫から薬品を運んでいました。男性は「薬品をペットボトルに入れて運んでいた」と話していて、硫酸と硝酸は鉱物の採取の際に使うものだと説明しているということです。警察は男性に引き続き話を聞くなどして事件と事故の両面で調べています。