政府から「SDGs未来都市」に選ばれている宮城県東松島市の小学校で、環境問題を考える出前授業が19日開かれ、児童たちが資源リサイクルの大切さを学びました。

東松島市の矢本西小学校で開かれたSDGsの出前授業には、4年生47人が参加しました。

情報機器の再利用などに取り組む企業の担当者が、ゲーム機やスマートフォンの基盤から金や銀を取り出し、再利用していることを紹介しました。

情報機器リサイクル業者:
「この金メダル、このスマホ200台ぐらいからやっと1個ができる」

また、食器メーカーの担当者は、工業用に使われるトウモロコシ由来のデンプンを素材とした皿を作っていることを紹介し、プラスチックの使用量を抑えることで、二酸化炭素の排出を削減していると説明しました。

児童:
「今度からごみをポイ捨てしないで、きちんと資源ごみなどに分けてごみを出したいと思う」

「ふだん知ることが出来ないことを知ることができて良かった。ものを大切にしていきたいと思った」

北大学大学院国際文化研究科・劉庭秀教授:
「すべてのものが循環していく中で、日常生活の中で分かりやすいものをテーマとし、この街を持続可能なものにしていくために、皆さんに知識を与えている」

出前授業は、東北大学と東松島市が2019年から民間企業の協力で実施しているもので、来月18日まで市内の小学校で行なわれます。