宮城県内では、22日も各地でクマの目撃が相次ぎました。
仙台市内では、21日に続き市街地でクマが目撃されたほか、わなにかかった子グマとみられる2頭と周辺をうろついていていた1頭が駆除されました。

クマが目撃されたのは、仙台市青葉区大手町の路上です。22日午前5時15分頃、散歩をしていた女性が体長80cmほどの子グマとみられる1頭を目撃し、警察に通報しました。

現場は仙台市地下鉄東西線大町西公園駅近くの市街地で、ここから東に約250m先の市道では、21日もクマ1頭が目撃されています。

通行人:
「ここだけではないというのが怖くて、通学以外でも出かけたりするので怖い。こんなところまで出てくるんだと思いびっくりしている」

また、仙台市青葉区上愛子では、21日夕方、子グマ2頭が箱わなにかかっているのが見つかりました。

22日朝、仙台市などが確認したところ、わなにかかっていたのは、体長70cmと80cmの子グマ2頭で、体長1mほどのクマ2頭が周囲をうろついていました。

わなにかかった2頭と周囲をうろついていた2頭のうち1頭は駆除されました。

現場付近では、クマの目撃情報が相次いだため、10月19日にわなを仕掛け、21日にもわなにかかった2頭が駆除されていました。

一方、栗原市の鴬沢小学校でもクマ一頭が目撃されました。

学校によりますと、22日午後1時頃、体長80cmほどの小グマ1頭が校庭に現れたということです。当時は給食の時間帯で校庭に児童はいませんでした。

学校では、スクールバスの運行や児童クラブの利用を中止し、午後2時半から児童86人全員を保護者に引き渡しました。

鴬沢小学校 伊藤和裕教頭:
「幼稚園の駐車場から本校の校庭の方に向かって、こちらに来るのが見えた。今後も同様のことが起こることも考えられるので、引き続き対策と警戒を続けていきたい」

鴬沢小学校では、当分の間、徒歩や自転車での登下校を控えるなど児童の安全確保に努めていくとしています。