宮城県石巻市の鮎川港を拠点とした商業捕鯨が例年より1か月近く早く始まり、15日朝、捕鯨船が、三陸沖のミンククジラ漁に向かいました。

クジラ漁を始めたのは、石巻市鮎川浜の小型捕鯨船2隻です。三陸沖の漁は2019年の商業捕鯨の再開以降、4月上旬に始めていましたが、今年は海水温が2度ほど高く、クジラの動きが活発になっている可能性があるとして、早めました。

鮎川捕鯨 菊田憲男さん:
「今年は(三陸沖の)水温が高いので、クジラの回遊も早まっているのではないかと思い1カ月ほど早めに調査も兼ねて操業してみようかと」

三陸沖の後、北海道や青森に拠点を移し、136頭の捕獲を上限に9月ごろまで漁を行なう計画です。

去年は、鮎川港を拠点とした捕獲がなかったため、関係者は「クジラのまち」での2年振りの水揚げを期待していました。