宮城県加美町で進められている風力発電事業を巡り、町と企業とが町有地の貸し付けの際に結んだ契約は「地方自治法違反にあたる」として、地元住民が14日、町に対し、町有地利用の一時停止などを求める住民監査請求を行いました。

監査請求を行ったのは、加美町の住民23人で、住民の代表が町の監査委員事務局に書面を手渡しました。

監査請求では、町内の漆沢ダム周辺で風力発電施設の建設を進めている「合同会社JRE宮城加美」と加美町が、2020年3月に町有地の貸し付けの際に結んだ契約は、議会の議決を経ておらず、町長権限で違法に締結されたと指摘しています。

このため住民は、町に対し契約の違法状態が解消するまでの間、町有地利用の一時停止などを求めています。

監査請求した住民代表:
「企業の方にだけ顔が向いて住民に顔が向いていない契約」

加美町の監査委員は今後、60日以内に回答することになります。