東日本大震災の被災地から世界に防災を発信する国際会議、「世界防災フォーラム」が12日までの3日間、仙台で開かれ、減災、防災に向けた取り組みについて、国内外の研究者らが意見を交わしました。

このうち、「災害語り継ぎと絵本」と題したセッションでは、震災の教訓を伝えるため、2014年に絵本を製作した宮城県岩沼市の取り組みが紹介されました。

この絵本「きぼうのおか~千年先のきみへ~」の文を担当した市職員、庄司清香さんが、絵本に込めた思いを語りました。

岩沼市職員 庄司清香さん:
「震災や千年希望の丘について、読み手が自分に重ね合わせて読み進められるようにと考えたから」

また今年、関東大震災から100年となるのに合わせ、発生直後に日本に対し緊急支援を行ったアメリカの当時の大統領、クーリッジ大統領の功績を振り返る対談もあり「世界各地で災害が頻発している今こそ、この記憶を思い起こす必要がある」と総括しました。