様々な登場人物などをたった一人で演じる「一人芝居」の公演が3月4日、宮城県栗原市で開かれました。演じたのは地元、栗原市出身の俳優・高山広さんです。14年ぶりの凱旋公演で熱の入った芝居を披露しました。
俳優の高山広さん(59)は、栗原市築館出身で、築館高校を卒業後、東京を拠点に活動を続けています。3月4日、会場に集まったおよそ300人を前にネズミとゴキブリの戦いをテーマにした一人芝居を披露しました。

高山さんの芝居:
「君たちネズミは悪魔のような存在で、親も兄弟も関係なく攻撃しあう血も涙もない生き物だと聞いてきた。でも違った」
集まった人たちは、ユーモアを織り交ぜながら生きる力や繋がりを大切にする心を表現した一人芝居の世界に引き込まれていました。
観客:
「素晴らしい感動の嵐。心の奥に突き刺さる」

「見る環境などが違ったりすると感じ方も違うと思うので、今までの公演だったり新しいものをまた是非見せてもらいたい」

全身を使って演じる高山さん。地元での公演は2008年の「岩手・宮城内陸地震」の翌年に行った復興公演以来、14年ぶり。およそ2時間にわたる芝居をたった一人で演じきりました。
一人芝居を演じた高山広さん(59):
「馴染みある顔がちらほら見えたりしたし、若い人たちもいたので、僕が受けた思い出やパワーを渡すお手伝いが少しは出来たと思って、やった甲斐があったかと満足感に浸っている」

高山さんの芝居:
「世界は変えられないが、俺たち1匹1匹は変わることはできるかも知れない」

俳優、高山広さん。今後も芝居を通してふるさとに恩返ししていきます。







