スノーボードで世界を舞台に戦いたいと夢を抱く高校生がいます。宮城県の柴田高校2年生、清野喜幹(せいの・よしき)さん。去年、プロに転向し、シーズン中は、国内を飛び回り大会に参戦しています。目標は、オリンピックでのメダル獲得です。

柴田高校の2年生でプロスノーボーダー清野喜幹さん。アマチュアの大会で数々の優勝をおさめ去年7月、プロのライセンスを取得しました。

清野喜幹さん:
「今までアマチュアでずっとやってきて、全国大会とかでも上位を獲らせてもらってもうちょっとレベルアップして経験を積みたいと思って、プロになった」

喜幹さんが専門としているのは、スノーボードアルペンのパラレル・ジャイアントスラローム。オリンピックの正式種目にもなっています。

旗が設置されたコースを滑りそのタイムを競うもので、トップレベルの選手はおよそ70キロのスピードが出ると言います。

清野喜幹さん:
「滑り方が弱々しいとスピードが乗らなくてダメなのでガッツを持って勢いよくというところが重要です」

喜幹さんは、「スノーボードで使う筋肉を鍛えるため」に柴田高校では、ウエイトリフティング部に所属。去年は、県で優勝し、インターハイに出場するなどまさに二刀流の活躍を見せました。

清野喜幹さん:
「スノーボードのオフトレでウエイトリフティングを始めたのがきっかけです」
Q それで優勝しちゃうんだ?
「はい、頑張ってます。今までだったら転んでいたところやリカバリーができなかった所をリカバリーできるようになったり、成果は出ています」

プロ転向後は、国内だけではなく世界大会にも出場し活躍の場を広げている喜幹さん。

筋肉の病気を患い自分の力で立つこともままならない時期がありましたが、3歳の時に始めた「スノーボード」がきっかけで、自分の体が強くなったと話します。

清野喜幹さん:
「家族で共通の趣味があったらいいねということで始めて、今までずっと転んでばっかりだったんですけど筋肉がつくことによって自分の体を支えられるようになって病気の克服になりました」

家族の支えが力になると語る喜幹さん。特に2歳年下の弟・春幹(はるき)さんとは、切磋琢磨し、技術を磨いています。

弟 清野春幹さん:
「すごくお手本にもなりますしいい仲間ですけど、ずっとそこを目標にしつつライバル視して練習してるので、将来は、大きい舞台に立てればいいと思ってます」

喜幹さんは、この土日に北海道で行われた大会でも優勝。大きな夢に向かって一歩一歩、歩みを進めています。

清野喜幹さん:
「世界選手権とかワールドカップに出て、ゆくゆくはオリンピックに出て金メダルを獲ることが夢です」