東日本大震災の発生から12年を迎えるのを前に供養です。身元が分からない遺骨が納められている宮城県石巻市の霊園で、2日、法要が営まれました。
石巻第二霊園の納骨堂には、震災後、石巻市内で見つかった身元の分からない27の遺骨が納められています。

この法要は、石巻仏教会などが、2012年から毎年行なっているもので、およそ30人の僧侶が、お経を唱え犠牲者の霊を慰めました。
石巻仏教会 桂田文隆会長:
「一日でも早く(身元が)判明し、元の所に行ってもらえればと願っている」

今回は、奈良市から唐招提寺などの僧侶3人も法要に加わりました。
唐招提寺(奈良市)石田太一執事長:
「世の中には、まだまだ光の当たらないところがあると思う。慈しみや救われない命に心を致すことを今後も続けていきたい」

石巻市は、これまでに身元の分からない647の遺骨のうち620の遺骨を家族らに引き渡しています。しかし、2020年7月に最後の引き渡しを行って以降、新たな身元の判明はないということです。







