東北電力ネットワークが管理する新電力の顧客情報を東北電力の従業員が不正に閲覧した問題で、東北電力は合わせて214人が閲覧していたと明らかにしました。ただ、閲覧件数は不明です。
東北電力の調査結果によりますと、先月までに新電力の契約者の氏名などを不正閲覧したのは東北電力の139人と委託先の75人でした。

閲覧件数は、1人がおよそ2万7000人分の顧客情報を保存していて件数が判明していますが、大部分は不明のままです。

東北電力・高野広充副社長:
「電力自由化における公正公平な競争環境、これを阻害したのではないか。顧客との信頼関係についても影響しかねない事案を起こしてしまったと深く重く受け止めている」
東北電力は「営業活動への利用はなかった」としています。ただ、不正閲覧は電気事業法違反にあたり、電力料金の値上げや女川原発再稼働を控え、信頼失墜につながりかねない事態となっています。