■地球を越えたキーワード、「宇宙建築」に魅せられて

1997年、秋田県に生まれた小林さん。中学一年生のときに発生した東日本大震災をきっかけにまちづくりに興味を持ち、「災害につよい建物を作る人になりたい」と地元の秋田高専に入学します。建築について学んでいた19歳のとき、衝撃的な出会いがありました。

エレベーションスペース 小林稜平CEO:
「たまたま、ネット上で、宇宙建築というワードを目にしました。もちろん聞いたことない初めてみたワードで、地球上で大きなプロジェクトをやりたいというのが大きなモチベーションとなっていたので、宇宙建築に出会ったときに地球というそもそものスケールを越えたプロジェクトだと。そこに非常に魅力を感じて興味を持ちました」

その後、東北大学工学部に編入し、建築と宇宙工学を学びながら2021年、大学院在学中にエレべーションスペースを起業します。

エレベーションスペース 小林稜平CEO:
「最近は仕事で海外に行くことが増えたので、行った場所の建築物を調べていろいろ見に行くのが趣味ですね」

スマホの写真フォルダをみせてもらうと…。

エレベーションスペース 小林稜平CEO:
Q美術館に行って階段の写真を撮るんですね
「そうなんです。美術館に行ってもあんまり絵とかは見ないで、どちらかというと絵をどういうふうに見せてるのかとか、光の取り入れ方とか構造がどうとか(が気になる)」

地球上の建築と宇宙での建築は別次元の話ではないといいます。

エレベーションスペース 小林稜平CEO:
「その場所に適したものをつくるということが重要。宇宙だと放射線とか熱とかいろいろ地球上とはちがう問題があるのが、それに合う建築のかたちとかあり方はどういうものなのかというのは、地球でも宇宙でも共通の考え方」

この日小林さんが参加したのは、起業を考える学生向けのワークショップに参加しました。