中東情勢の悪化や物価高は、街の洋菓子店にも影響を及ぼしています。原材料の値上げに加え、洋菓子の買い控えもあり苦しい状況に立たされています。

佐藤清喜さんと息子の翼さん、2人で切り盛りする洋菓子店「お菓子の国パンジー」。ケーキはもちろん、どら焼きなど多彩なスイーツを並べ、宮城県東松島市で半世紀近く営業を続けてきました。しかしいま、苦しい状況に立たされています。

お菓子の国パンジー・佐藤 清喜さん:
「特にチョコレート、ココア、コーヒーは、ものすごく今値段が上がっています」

お菓子の国パンジー・佐藤 翼さん:
「こちらが、値上げの見積書ですね」

見せてくれたのは、業者から毎月のように届くという値上げの通知書。
1年前に比べ、チョコレートは1キロあたり約600円、マーガリンは、500グラムあたり約100円値上がりしているといいます。追い打ちをかけるように中東情勢の悪化で、石油製品であるプラスチックの包装資材や保冷剤なども、今後値上がりが予想されています。

お菓子の国パンジー・佐藤 清喜さん:
「やはり石油関連の商品。お菓子を入れる包材であったりとか、そちらがものが入らない部分もありますし」

やむを得ず2025年のクリスマス前に、ケーキの価格を20円から30円ほど値上げしました。その後も原材料の高騰は続いていますが、消費者のことを考えると商品にはすぐに価格転嫁できないと話します。

お菓子の国パンジー・オーナーシェフ・佐藤清喜さん:
「街のお菓子屋さんとして、これからもこの地でお客様と一緒に成長できたら」

帝国データバンクによりますと2025年度、全国での洋菓子店の倒産件数は65件と過去最多となっています。佐藤さんは「いち個人や会社でできる対策には限界があり洋菓子店にも支援の目を向けてほしい」と話していました。