新年を迎えるのを前に、宮城県石巻市の男性が、戦時中、門松の代わりに各家庭に販売された「短冊門松」と呼ばれる資料を自宅に展示しています。

こちらが、昭和12年、1937年に販売された短冊門松です。当時、門松の値段は30銭ほどで、全国の家庭に門松の代わりに購入してもらい、その代金を家族が出征した家庭への見舞金に充てていたということです。

東京の団体が、全国の婦人会を通じて協力を呼びかけました。石巻市北村に住む女川高校の元校長、佐々木慶一郎さん(75)が、40年近く前、大崎市の古物商から購入しました。

佐々木慶一郎さん:
「(当時は)戦争が拡大し、自分たちの生活も大丈夫だろうかという不安が、この短冊の裏から感じられる。そういう時代があったことを忘れてはならない」

佐々木さんは、軍服などを展示する資料館を自宅に開設していて、この短冊門松も常設展示するということです。