家族に会いたい」不安な時間

もともと避難しようとした野蒜小には津波が押し寄せ、人的被害が出ました。
また、同じ時刻に野蒜駅を発車した上り列車は津波の直撃を受け、『くの字型』で横転。

一方、大槻さんの列車は、小高い丘で緊急停車したため津波から逃れました。
車内に留まる判断が結果的に命を救うことにつながったのです。

大槻陽平さん:
「率直に怖かった記憶。電車の中にいたときはすごく不安で、家族に会いたいとずっと思っていた」

母・由季さんとは、その日の夜に再会できたといいます。

母・由季さん:
「次の駅まで探しに行ったけどそこにはまだ来ていない。電車が山の間に止まっていると教えてもらって。見つかった、良かった。陽平生きているんだと分かって」

父・眞道さん:
「震災の当初は電車に乗るのがちょっと怖いってトラウマがあったみたいで。少しずつ自分を出せるようになってから、震災の体験も含めて自分を出していけるようになった」