長男・健太さんの働く女川町も、大きな津波が…
スライドの手前に見える白い建物が、健太が働いた銀行(七十七銀行女川支店)なんですね。すぐには、町が決めた避難場所の高台があったんです。あの日、東日本の沿岸の町を大きな津波が襲ったんです。高台に逃げて助かった多くの人たちがいる一方で、12名の銀行員たちは、津波の犠牲になってしまいました。健太もその一人だったんです。

女川町は、三陸海岸、綺麗な海に囲まれた町なんですね。でも、この海の入り口はV字型になっていて、幅が狭いという特徴があったんです。そのために、一度津波が来ると、水かさが、2倍、3倍と膨れ上がる、そういう場所だったんですね。だからこそ、この町では、「何があっても山に逃げるんだ」そういったことが当たり前とされていました。
この町は、海を埋め立てて作った場所なんです。赤いところが、避難場所の高台なんです。この高台は、国が大きな工事をして作った特別な場所だったんです。山を削って、海抜16mの平らな土地を作って病院を建て、そして、避難場所を作りました。避難するための立派な階段もありました。町の人を守る、スーパーマンのような、すごい高台だったんです。
銀行は海から100m、わずか100mの場所にあったんです。高台までは、260m。ゆっくり歩いて3分。走れば1分です。皆だったらね、もっと早く、この高台に着くと思います。そして、さらにその上には神社もあって、高台に上がれば、さらに、高い場所へ逃げることができたんです。







