サウナの本場、フィンランドでの経験をもとに、宮城県川崎町でアウトドアサウナを開発している男性がいます。なんとその男性は医学博士。一体、なぜ川崎町でサウナを製作しているのでしょうか。熱い思いを取材しました。
大雪が降るなか設営されたテント型のサウナ。

屋外の景色を楽しみながら入ることができるこのサウナは、なんと、ひとつひとつが手作りです。作っているのは佐藤啓壮さん(54)。

佐藤さんは数年前まで県内の大学の研究員で、医学博士として海外で健康に関する研究を行っていたとき、サウナの魅力に取りつかれたといいます。
ZettaHax 佐藤啓壮さん:
「共同研究の大学がフィンランドだったので、コロナの前にフィンランドに毎年行っていて、そこでフィンランド式のサウナというのを体験して、それが衝撃的な体験で。クラウドファンディングでこんなの作りたいんだけど、どうだろうといったら多少お金が集まったので、それをもとにして少しずつ作り始めた」

サウナの本場、フィンランドでの経験が忘れられず、自らサウナの製作をはじめた佐藤さん。より研究に適した場所を求め数年前、川崎町に拠点を移しました。

ZettaHax 佐藤啓壮さん:
「(川崎町は、フィンランドと)気候的にも似ているし良い水も出るし。すぐそこで体験して、ちょっと調整してもう一回すぐテストしてっていうのが、すぐできるので周りに気兼ねしなくてもいいですし、凄くいい環境の中で(サウナ開発を)させてもらっているなと思います」
サウナの効果をあげるには、温まった体を一気に冷やさねばなりませんそのため、佐藤さんが追い求める本場のサウナの醍醐味はその「寒さ」にあるといいます。

佐藤さんは、テントサウナのほか常設のサウナも開発し、多くは企業向けに販売を行っていて、北海道や沖縄からも購入依頼があったといいます。

商品を通して、大自然の中でリフレッシュする、いわゆる「ととのう」という体験を、より多くの人に知ってほしいと話します。
ZettaHax 佐藤啓壮さん:
「サウナで温度をあげて冷たい水でキュッて冷やすという、それを心地よいと感じることができれば『ととのう』。ストレスを発散できる一つの手段としてそういうのが広がるといいなと思っている」









