英単語練習は英会話の「前」と「後」、どちらが効果的?

研究チームは日本人の大学生80人を2人1組の40ペアにして2つのグループに分けました。
ひとつは英会話「前」に英単語を練習するグループ、もうひとつは英会話「後」に英単語を練習するグループです。

検証方法は2人1組のペアを「学習者A」「学習者B」に分け、約10分間の制限時間に学習者Aは防犯カメラの画像(Sheet A)の内容を英語で説明します。また、学習者Bはその情報を図(Sheet B)にまとめました。

【画像1】学習者が取り組んだ課題

【画像2】2名の学習者がペアになり課題に取り組む

検証結果によると、英会話の「前」に英単語を練習した人は1週間後の語彙テストで正確な英単語を使うことに最も優れていました。

一方、英会話の「後」に英単語を練習した人は、自力で課題に向かうことで協働的なやり取りが深まるため、対話中の脳活動の同調度がより高いことが分かりました。

つまり、英単語を正確に覚えるには「事前練習」、対話力を上げるには「事後練習」が適していることがわかったのです。