■大川で初めての上映会、そのみさんの思いは・・・

現在は東京で暮らしているそのみさん、上映会のため、前日、久しぶりに帰郷しました。

記者:
「今の大川地区は好きですか?」
佐藤そのみさん:
「好きですよ。いつでも好きです。震災直後の大川地区だって嫌いではなかったです。川の色とか山の色とか日差しの暖かさとか空気の爽やかさとかは、何も変わっていない」

映画では、故郷の景色をバックに自分の気持ちを表現しました。

佐藤そのみさん:
「もっと私たちは好きに生きていいのだということを、大川の外の人にも、中の人にも伝えたかった。大川の人のために作った映画なので2本とも。やっと見せられるなと」


迎えた大川地区での初めての上映会。準備を手伝うスタッフの中には大川出身の若者たちの姿もありました。

震災当時大川小5年 今野憲斗さん:
「映画上映会ってそういうのもあるんだって。さすがだなの一言。すごいなって」

震災当時大川小6年 浮津天音さん:
「(そのみさんは)一緒にいて落ち着くとても素敵な先輩。自然に一緒にやりたいなと思ったので」

只野哲也さん、映画撮影にも協力したひとりです。只野さんは、大川小で津波にのまれながらも奇跡的に助かりました。

当時大川小5年 只野哲也さん:
「ただ催しをやるだけではなくて、準備の段階でもみんなで交流ができていて、そういうつながりというか、こういう場が今までは当たり前にあったのですけど、震災きっかけで間が空いて、またそれが再開したというか、大川の本来の良さがまた見られてすごく懐かしいなという感じ」

会場には、地元住民ら200人近くが集まりました。