松島離宮のデザインのモデルとは...?

宮城県松島離宮・佐藤義信 代表:
「宮城県民からも愛され、松島の町内の方々も愛していたホテルだった」

モデルとなったのは、1913年8月に開業した松島パークホテルです。
デザインを比べてみると、中央のタワーの部分と、両脇の部分のデザインが再現されていることが分かります。

松島パークホテル研究会・大和晴彦さん:
「ちょうど松島湾を正面に見るような形で両翼開くような形で」

こう話すのは松島町出身で、25年ほど前から松島パークホテルの研究を続ける大和晴彦さんです。ホテルは地域の人にとって誇りだったといいます。

松島パークホテル研究会・大和晴彦さん:
「松島の顔ですよね。松島観光というと綺麗な海と、中心部にはこのホテルがある」

松島パークホテルは皇族や海外からのスポーツ選手らも宿泊し、松島のランドマークとして親しまれていました。しかし1969年3月、火災で全焼し、ホテルは56年の歴史に幕を下ろしました。

松島パークホテル研究会・大和晴彦さん:
「ショックだった、崩れかけている(ホテルの)姿を見たのがショックだった。大事な家族を失ったような気持ち」

現在、跡地は松島公園のグリーン広場となっていて、建物は残っていませんが、松島離宮の佐藤代表は、松島のシンボル的な存在で、町の内外から愛されていたホテルのデザインを再現したかったと話します。