宮城県大崎市鳴子温泉では、7日から8日にかけてクマの目撃が相次いでいます。この地区では7日、親子とみられる2頭のクマが目撃されていて、そのうち親とみられるクマが住宅の敷地内で血を流して死んでいるのが見つかりました。目撃されているのは子グマとみられます。

今野貴章カメラマン:
「1頭のクマが姿を現しました」

8日午後1時半前、tbcのカメラが住宅地に現れたクマの姿を捉えました。体長は、50センチほどで子グマとみられます。子グマは、道路をうろつきながら住宅の敷地内に入り、その後、北側の林の中に姿を消していきました。子グマが入った住宅の敷地内では7日、親とみられる体長1.5メートルほどのクマが血を流した状態で死んでいるのが見つかっています。警察によりますと、クマには車や列車にはねられたような傷があったということです。

7日にクマを目撃した住民:
「朝6時半ごろ、親グマが(線路から)上がって歩いて民家の敷地内に入っていった。午前11時過ぎから何度も子グマは目撃されている。早く捕獲してしまった方がいい」
8日にクマを目撃した住民:
「数十年住んでいるが初めて。怖い」

クマが出没しているのはJR陸羽東線の川渡温泉駅の西側およそ800メートルの住宅が立ち並ぶ地域です。大崎市によりますと7日、爆竹やロケット花火を使って、クマの追い払いをしたということですが、一夜明け戻ってきたとみられます。

近くにある鳴子小中学校では、今週いっぱいは部活動を取りやめ複数人で下校できるようにしています。また登下校の際には、教職員がスクールバスのバス停に立ち会っています。1.2年生の児童全員には大崎市から提供されたクマ鈴を配っていて、他の学年にもクマ鈴を持ち歩くよう呼びかけているということです。