宮城県利府町の飲食店で刺身を食べた客が6日、腹痛の症状を訴えアニサキスが検出されました。宮城県は食中毒と断定し、この店を営業の一部停止1日間としました。

8日営業の一部停止1日間(生食用鮮魚介類の取り扱い・冷凍品を除く)となったのは、利府町の飲食店「浜料理 開運丸」です。宮城県によりますと、5日夜にこの店でサンマやケンサキイカの刺身を食べた30代の客が翌日6日の午前5時頃から腹痛の症状を訴え、医療機関でこの客からアニサキスが検出されました。潜伏期間や原因と見られる食品がこの飲食店の刺身だけであることなどから保健所は、アニサキスによる食中毒と断定しました。
寄生虫のアニサキスはサバやアジ、サンマなどに寄生していて、魚介類が死んで時間が経つと内臓から筋肉に移動することで知られています。宮城県は、刺身で食べる際は目視で十分確認するよう注意を呼びかけています。また、マイナス20度で24時間以上冷凍するか70度以上で加熱すると死滅するということです。