■「工賃が増えれば生活の選択も増える」

多くの就労継続支援事業所(B型)では、障がいのある人たちに「工賃」や「報酬」として支払われる金額は、全国平均で月額およそ▼1万6000円にとどまっていて、障がいがある人たちの「自立」を阻む要因にもなっています。

お菓子の製造や農作業など多くの就労継続支援事業所が扱う事業に比べて、繁殖で生まれた子犬の販売は利益率が高く、その分を「工賃」として志穂さんに還元できます。

志穂さんの11月の工賃は▼4万8000円と全国平均の▼3倍です。

障害者の就労支援に詳しい尚絅学院大学 佐々木健太郎講師:
「工賃が増えれば日々の生活の中で選択できることも増えるし、親亡き後にも自立して安心して生活していくためには、大事な基盤になってくる」


11月13日、仙台市内のキャンプ場に多くの犬たちが集まりました。いずれも、ふるれっとが保護し、里親に引き取られた犬たちです。