■議会欠席議員に満額ボーナス支給?

地方政治に詳しい東北大学大学院の河村和徳准教授は「議員は有権者の代理人として議会に出席し責務を果たさねばならない」と指摘します。

東北大学大学院 河村和徳准教授:
「(議員は)民意を背負っている存在なので、通常何があっても住民、有権者の代理人として議会に出て、その責務を果たすことが一番であり、代理人なので雇い主である住民に対して、どうしてこれをしたのか説明する義務が存在する」


自民会派を離脱し、無所属となった仁田議員には、議員活動に必要なスペースとして専用の控室も設けられました。

本人はまだ一度も足を運んでいないということですが、担当弁護士はtbcへの回答書でこう綴ります。

仁田議員・担当弁護士の回答:
「仁田議員は、これから始まる裁判において、無実を明らかにし、何としても無罪を勝ち取る決意です。また、引き続き、県議会議員としての職責を全うする決意です」


東北大学大学院 河村和徳准教授:
「仮に次の議会に出席をするということを言うのならば、然るべきメディアを含めたかたちでの住民側、県民側が持っている『知る権利』を満たす、そして負託を受けた県議としての責務を果たすことが必要不可欠になる」


県議会は欠席した議員の報酬を減額する条例を制定していないため、21日間の会期全てを欠席すると届け出た仁田議員にも月額▼84万円の報酬に加え、12月9日には総額▼197万9250円の冬のボーナスも満額支給されます。


小澤夕希子記者:
「前回2019年の県議選で多賀城・七ヶ浜選挙区選出の仁田議員は6761票を獲得し8回目の当選を果たしました。有権者の負託を受けた自覚があるならば、一刻も早く自らの言葉で説明責任を果たし、議員としての責務を果たすべきではないでしょうか」