夏を彩る「気仙沼みなとまつり」が2日から開催されます。
そのまつりのシンボルで青森のねぶたの“気仙沼版”と言われる七福神が描かれた灯籠「うんづら」が、13年ぶりに新しくなりまりした。

7月23日、「うんづら」製作場所の倉庫では、気仙沼青年会議所の会員や市民ら40人が仕上げ作業に追われました。

「みなとまつり」のうんづらは、青森のねぶたの気仙沼版で高さ3m、幅2mの骨組みに和紙を張り、色を付けます。灯籠には、宝船に乗って航海の安全や豊漁を願う七福神が描かれています。

全体が傷んできたことから、今回、13年ぶりの総張り替えとなりました。

気仙沼青年会議所うんづら部会 菅野秀隆部会長:
「七福神の表情や色、全て新しくなりました。気仙沼みなとまつりに来られるお客さんには新しい『うんづら』を見ていただき感動や笑顔を提供したい」

うんづらは、雨や風をしのぐためにテープを巻いて完成しました。

そして、7月30日に倉庫からうんづらを運び出し、まつりのメイン会場に持っていこうとしていたところ・・・

「津波注意報が出たので一回作業を中止して、ケー・ウェーブ(避難所の体育館)へみんなで行っていただきたい」

津波注意報、さらに津波警報が出たため、この日の作業はとりやめました。

ようやく、7月31日に恵比寿様や弁財天など7体のうんづらは、まつりのメイン会場となる気仙沼港に運ばれて、高さ10m、幅21mの足場に設置されました。

気仙沼青年会議所 内海秀祐理事長:
「2025年、気仙沼市はカツオ溜め釣り伝来350年なので、より海の街だからこそ恵比寿様が一番上にある。豊漁を願ってうんづらの表情を明るくしました」

新しくなったうんづらは、2日に開幕する気仙沼みなとまつりでお披露目されます。

うんづらには、運を連ねるという意味が込められているということです。
このうんづら、1978年から台船に乗せて湾内を巡航していました。しかし、2023年からは、台船が確保できずメイン会場に設置する形となっています。