東北電力は、女川原子力発電所2号機の排ガスを処理するための設備が故障したと発表しました。周辺への放射能漏れはなく、原発の運転にも影響はなかったということです。

東北電力によりますと、12日午後1時40分頃、女川原発2号機の「排ガス乾燥器」の出口温度が通常より高いことを知らせる警報が鳴り、予備機に切り替わりました。

「排ガス乾燥器」は、放射能の減衰効率を上げるためにフロンガスを利用して排ガスを冷却し、水分を除去する設備です。

東北電力が調査したところ、配管からフロンガスが漏れ出したことで、排ガスが冷却されず、出口温度が上昇していたことがわかり、東北電力は乾燥器の故障と判断しました。

放射能漏れは確認されておらず、女川原発2号機の運転に影響はないということです。乾燥器の故障は初めてで、東北電力は今後配管を交換することにしています。