「仙台うみの杜水族館」の生きものたちを紹介するシリーズ。5回目の5日は食卓でもおなじみのイカです。多くのイカの寿命は1年と短く全国でも継続して展示をして

いるところは多くありません。継続展示を可能にした秘密とは。

大きなひれを一定のスピードで動かしゆったりとした泳ぎを見せるアオリイカです。

全長はおよそ45センチ。重さは2~3キロほどで主に北海道から南の太平洋に生息しています。

仙台うみの杜水族館 魚類担当・大谷明範さん「イカは魚に比べて、展示が一般的に難しい生物です。何よりも墨と一緒に粘液、ぬるぬるとした物質を出すんですよ、それがえらに詰まっちゃったり、ろ過システムに引っかかっちゃったりするので」

イカは四角い水槽では、角にぶつかったり吐いた墨がえらに詰まって死んだりと継続展示が難しいとされています。

実際にアオリイカが墨を吐く瞬間の映像です。

この墨が、水を汚すのです。そのため、仙台うみの杜水族館ではろ過システムを強化しています。また東北各地の漁業者と友好な関係を築くことでイカの調達が可能になったということです。

「生きている姿を見てもらいたい」。アオリイカの優雅な泳ぎには水族館の思いが詰っていました。