東北大学は、海外との人材交流や共同研究を通じ国の持続的な経済発展につなげようと、世界最高峰の理系大学とされるインド工科大学ボンベイ校との間で新たな連携の枠組みを作りました。

東北大学片平キャンパスで行われた設立式では、東北大学の冨永悌二学長とインド工科大学ボンベイ校のシレーシュ・B・ケダレ学長が共同声明に署名しました。今回設立された「卓越連携機構」は、教育、研究などの好循環モデルを確立し、両国の持続的な経済発展や地球規模の課題解決を目的とするものです。

学生の相互派遣を推進するほか、一定期間それぞれの大学で学ぶことで両大学の学位を取得できるようにします。また、災害科学やロボット工学など、それぞれが強みを持つ分野で共同研究を行うことに加え、企業のインターンシップへの参加も支援します。

東北大学 山口昌弘副学長:
「日本はハードウェアが強い、インドはソフトウェアが強いと言われている。そのふたつをうまく組み合わせることによって、新しいイノベーションを生み出していけると期待している」

東北大学が、海外の大学と、この規模で連携するのは初めてです。日本へのインド人留学生はおよそ1600人で、東北大学は「高度な学術、技術連携のきっかけになれば」と話しています。