宮城県内の百貨店などで6店舗を展開していた「壽三色最中本舗(ことぶきさんしょくもなかほんぽ)」が資金繰りの悪化により自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。

帝国データバンク仙台支店によりますと、宮城県名取市増田の「壽三色最中本舗」は1931年創業の老舗和菓子メーカーで、アズキやゴマなど3種類の餡を包んだ「三色最中」を主力商品に、ようかんやゆべしなどを製造・販売していました。

宮城県内の百貨店などで6店舗を経営し、ピーク時の1992年3月期には年間約7億9500万円の売上高を計上していましたが、消費者の好みの変化や大手洋菓子チェーン店の出店などで次第に業績が悪化するとコロナ禍により来店客が減少。2021年3月期の年間売上高は約2億1000万円に留まり、赤字になっていました。

新型コロナの収束後も原材料費の高騰などから赤字決算が続き、資金繰りが限界に達したことから3月31日付けで事業を停止しました。
負債額は現在調査中だということです。
