6日に東北新幹線で車両の連結が外れたトラブルで、JR東日本管内では7日も連結運転の中止が続いていて、仙台駅はチケットの買い直しなどで混雑しました。また7日午後には、車両を保管する施設に運輸安全委員会の調査官が調査に入りました。

千葉陽太記者
「JR仙台駅の新幹線改札口です。駅員に案内してもらおうとする人で列ができているほか、こちらには秋田新幹線と山形新幹線の折り返し運転を伝える掲示板が出ています」

7日朝のJR仙台駅の新幹線改札口は、チケットの買い直しや払い戻しをする人で混雑しました。

駅員:
「席の予約ができないので、立ちということで…」
大宮に向かう利用者:
「指定席が埋まっていて立ちの席しか取れなかった。想定外」

6日午前11時半頃、上野駅と大宮駅の間を走行していた東北新幹線「はやぶさ・こまち21号」の車両の連結が外れました。
JR東日本は原因が分かるまで連結運転を取りやめ、秋田新幹線「こまち」は盛岡~秋田間で、山形新幹線「つばさ」は福島~新庄間で折り返し運転を行っています。
東北新幹線は7日、5本の臨時列車を運行していて、JRは8日と9日も終日連結運転の中止を決めています。

また7日午後1時半頃には国の運輸安全委員会から派遣された調査官3人が、トラブルの原因を調べるため宮城県利府町の「JR東日本新幹線総合車両センター」に調査に入りました。

運輸安全委員会・足立雅和鉄道事故調査官:
「連結分離は去年に続いて2回目なので、重大インシデントととらえて調査に来た」

東北新幹線では、2024年9月にも走行中に連結が外れるトラブルがあり、JRは連結を強制的に解除する装置に金属片が混入したことで誤作動が起きたと結論付けていました。

これを踏まえ、調査官は今回トラブルがあった車両の確認や関係者への聞き取りを行うほか、前回のトラブルへの対策が適切に行われていたのかも調べています。
運輸安全委員会は1年以内をめどに原因を究明し、報告書を国土交通大臣に提出する方針です。