仙台市の国道4号にある東北最大の交差点「箱堤交差点」の立体化です。先月9日から高架部分が通行できるようになってまもなく1か月。渋滞緩和や周辺への影響はあるのでしょうか。

千葉陽太記者:
「通勤の車で交通量は多いですが、そんなに混んでいるようには見えないです」

2月28日午前8時頃、立体化された箱堤交差点。交通量がピークを迎える時間帯でも、目立った渋滞は見られませんでした。

利用者:
「(立体化する前と比較して)流れは良くなった感じがする」
一方で、このような声も…
利用者:
「曲がりづらい、『行き過ぎた』と思うことがあった」
「曲がりたかったけど、違う車線に入って曲がれないことがあった。(Q.既に何度かそういうことがあった?)今日来る時もそうだった」

改めて確認します。まず、立体道路に進入すると箱堤交差点での右左折は、上下線ともできません。

例えば、上り車線を走行しながら、若林体育館へ向かう場合の最短ルートは、立体道路ではなく、苦竹IC付近の「側道」を走行し、卸町交差点で左折します。

このルートだと朝8時頃の道路状況で所要時間は、6分ほどでした。

では、立体道路を走行した場合はどのくらいの時間がかかるのでしょうか…

千葉陽太記者:
「先ほど左折した卸町交差点を直進していきます」
「現在7分を既に過ぎていて、左折で来た時をとっくに過ぎている状況ですね」
「ただいま、若林体育館に到着しました。大体9分くらいで到着して、先ほどに比べて3分ほど経過した形になりました」

若林体育館に向かう場合で、「側道」ではなく立体道路を走行すると左折したい「卸町交差点」で曲がれず、結果トータル9分かかり3分ほどの差がありました。混雑する通勤の時間帯で3分間は貴重ですよね。

道を間違えて焦って余裕のない運転をしてしまい、事故につながるおそれもあります。たとえ道を誤ってしまったとしても、落ち着いて安全運転を心がけるようにしてください。

ところで、立体化されてから周辺の店に影響あったのでしょうか。「側道」に面したラーメン店の店主に話を聞きました。

麺屋ダダダ 荒大樹店主:
「交通量が減って、客の入りが減るのではないか心配したけども、減ることもなく、大きな影響は感じていない。以前だと、店から出ることを諦める客が、けっこういたが、左折も埋まってるし、直進の交通量もすごかった。それが解消されて、すんなり国道4号に戻れるので、客的にも使いやすくなった」

取材したラーメン店では、今のところメリットの方が大きいということですね。立体化されて1か月ほど、今後も立体化された箱堤交差点の交通状況を注視していきたいと思います。