イネが大きく育たない

栗駒ダムからの農業用水を利用するコメ農家は、ダムの状況に不安を募らせています。

専業農家 狩野昌之さん:
「(田んぼに)水が足りないと雑草が生え枯れてくるまではいかなくても大きく育たない」

専業農家 狩野昌之さん

栗原市若柳の専業農家、狩野昌之さんは「ひとめぼれ」などをおよそ20ヘクタール作付けしています。このまま雨が少ない状況が続けば、イネの生育に影響が出ると心配しています。

専業農家 狩野昌之さん:
「このまま段々水が来なくなると大変。梅雨に入ってこれから雨が降ってダムにも貯まってもらい我々のことろにも水が来てもらえれば助かる」

ダムの管理事務所では貯水率の維持に努めながら雨に期待する日が続いています。

栗駒ダム管理事務所 蓬畑健一所長:
「(梅雨入り後の)雨に期待しながらできるだけ下流の利水者に迷惑をかけないように連絡を密にしながら対応していきたい」

宮城県内の主なダムの貯水率です。宮床ダムも34.9%と低くなっています。このほか大倉ダムは64.2%鳴子ダムは43.4%釜房ダムは73%などとなっています。栗駒ダムの流域の土地改良区は田んぼの水の節水を呼びかけていますがイネは、穂が出る7月下旬から8月中旬にかけて最も多くの水が必要となるため農家にとっては心配な状況が続いています。