震災の津波で自宅を失う
歌津出身の大吾さんは震災前、岩手県一関市にレストランを開いて歌津の自宅から通っていました。しかしあの日、津波で自宅を失いました。

高橋大吾さん:
「震災の時は上の娘が(町内の)保育所にいたので、(保育所の)先生が裸足のまま、子どもたちを抱えて逃げた」
高橋美由紀さん:
「海の近くだったんですね、保育所が下の子がちょうど妊娠が分かった頃でした」

幼い娘たちを抱えながらの再スタート。長女に「歌津にいたい」と言われたことで、大吾さんは決心。2017年、今の自宅兼店舗として歌津の高台に店を開いたのです。

高橋大吾さん:
「子どもたちが帰ってくる受け皿じゃないですけど、みんな仙台とか東京行っちゃって帰ってこないというのが多いので。それだったら魅力あるまちにして、子どもたちを雇用できて、それで人口が劇的に減らない、みなさんが暮らしやすいように」