この問題は、2020年6月から10月にかけ、東松島市内の県立高校に勤めていた30代の女性教諭が同僚の59歳の男性教諭から仕事のやり方を非難する内容のメモを十数回渡されたほか、「仕事は一切お願いしません」「部会にも出ないでください」などと書かれた手紙を机に置かれたことにより自殺したものです。

女性教諭の父親:
「学校が大好きだった娘はこれ(手紙)を読んで絶望したと思います。この手紙がなければ、娘は死ななかったと思っています」

県教委は、パワハラと自殺の因果関係を認定したものの、パワハラによる免職規定はなく、男性教諭は2月2日に停職3か月の懲戒処分を受けました。

女性教諭の父親:
「(停職)3か月の軽い処分は、娘に問題があったような誤解を与えるもので、とても遺憾です」

両親は、当時の教頭が相談を受けていたにもかかわらず対応を怠ったとも主張。さらに、県教委の調査結果では事実解明が不十分だとして、第三者委員会による検証を求めています。

女性教諭の父親:
「再発防止を考えるうえで一番大切なことは、何があったかどんなことが起きたか、真実が明らかになること、事実がしっかり認定されなければならいと思うが、現時点でその事実認定がしっかりなされているとは思っていない」