演者の胃袋をつかんで…

大規模なロケを行うためには、地元の協力も必要です。それを得るための活動が2つ目の秘密です。

<浜松フィルムコミッション 原田憲治室長>
「街中でまたロケなんかを今後計画したいなと思うんですけど」
<御園井智三郎 浜松商店界連盟会長>
「一般的に(定休日が)水曜日って多いんで」
浜松フィルムコミッションは、定期的に自治会に顔を出し、意見交換を行っています。地元と密接な関係を築き、信頼を得ることが円滑にロケを進めるために重要です。
3つ目の秘密は、「食事」へのこだわりです。
<浜松フィルムコミッション 原田憲治室長>
「ロケ弁というのがロケの時は楽しみなので、ロケ弁のリストなんかも作って」

加熱するロケ誘致で人気の作品をゲットしたい。浜松市が考えた秘策はスタッフ、そして演者の胃袋をつかむことでした。
<山口駿平記者>
「三ヶ日みかんのソースに漬け込んだから揚げをいただきます。これが疲れるロケの間に出てきたら最高だと思います」

浜松フィルムコミッションでは、スタッフが気持ちよくロケに臨めるよう毎日違うロケ弁を提供しています。

特に三ヶ日町では、地元飲食店の全面バックアップのもと、地元の食材を使ったバラエティ豊富なロケ弁を提供しているそうです。地元の食材を食べてもらうことは、地域にとっても見返りがあります。
<浜松フィルムコミッション 原田憲治室長>
「(演者が)ロケ弁を食べたよとか(SNSで)つぶやいていただいたりすることがあってですね、そうすると売り上げの増加や地域活性化にもつながる」

作品ファーストで考える浜松フィルムコミッションの「細かい気配り」。これこそが浜松市でのロケ急増の理由だったというわけです。