5歳の娘の遺体を自宅の冷凍庫に遺棄したとして、警察は静岡県掛川市に住む37歳の女を逮捕しました。容疑者の女は「5歳の娘が行方不明になった」と自ら警察に申告していたということです。

死体遺棄の疑いで10月22日に逮捕されたのは、静岡県掛川市大坂の無職の女(37)です。警察によりますと、容疑者の女は9月中旬、当時5歳の娘の遺体を自宅の冷凍庫の中に遺棄した疑いが持たれています。

9月16日、別の事案で出動していた警察官に対し、女が「5歳の娘が行方不明になった」と伝え、警察が自宅周辺などを捜査したところ、数時間後に自宅の冷凍庫の中から遺体が見つかったということです。

司法解剖の結果、長女の死因は窒息死とみられ、発見時、死後数日が経っていた模様です。警察は、女の認否を明らかにしていません。

<親子を知る人>
「(容疑者は)普通の子、おとなしい感じの。(亡くなった女の子にも)赤ちゃんの時だけ(会った)。普通の親子」

<近隣住民>
「防災訓練は、一家に一人出るところを去年なんかはご夫妻とお嬢ちゃん3人で来てたので、仲良さそうでしたけどね。(容疑者は)挨拶するけどそれ以外は話したことがない。外に出てきてあまりワーというタイプじゃないです」

遺体が見つかった冷凍庫は、家庭用の上ぶたが開くタイプで、警察によりますと子どもが収まるほどの大きさだということです。冷凍庫は新たに買われたものではなく、発見時も稼働していたということです。

警察は死亡した女児が殺害された疑いがあるとみて、容疑者の女の関与について慎重に調べを進める方針です。

静岡県掛川市の住宅の冷凍庫から5歳の女の子の遺体が見つかりました。警察はすでに司法解剖を終えています、女の子の死因は窒息死だったことが分かりました。

遺体の外傷などについては明らかにしていません。

発見当時の女児は、極端に痩せているようなことはなく、警察は日常的な虐待の疑いは低いとみています。また、この親子をめぐる相談などもこれまでには確認されていないということです。

容疑者の女は逮捕の直前まで入院していたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

今回、逮捕された母親(37)が「娘が行方不明になった」と申告してから数時間で遺体が発見されていますが、警察によりますと、行方不明者が子どもの場合、初めに自宅やその周辺を調べるのが一般的だということです。

警察は女児が殺害された疑いも視野に入れ、慎重に調べを進めています。